今度者、乍毎度之儀人衆在陣、苦労之至候、仍任現来、両種一樽、進之候、委曲令期末信之時候、恐ゝ謹言、
七月三日
氏直(花押)
小幡上総介殿
→小田原市史1747「北条氏直書状」(東京都練馬区松田仙三所蔵小幡文書)
小田原市史・後北条氏年表ともに天正14年に比定(市史は氏直花押から)。宛所は尊経閣文庫所蔵には「小幡兵衛尉殿 自小田原」の上書のある懸紙がある写しが存在する。
この度は毎度のことながら部隊を在陣させ苦労の至りです。手持ちの物ではありますが、酒肴2種と酒1樽を進呈します。詳しくは『末信』の機会を期します。