自奥州如注進者、去廿三、足利表動之砌、致先勢、外張際へ押詰、敵被討捕之由、心地好仕合、感悦候、猶比度ニ候間、別而可被走廻事専肝候、恐ゝ謹言、
八月廿六日
氏直(花押)
冨岡六郎四郎殿
→1913「北条氏直書状」(埼玉県児玉町 富岡好一所蔵)
群馬県史は1586(天正14)年に比定。小田原市史・後北条氏年表(下山版)ともに天正16年に比定。
陸奥守より報告で、去る23日、足利方面で戦闘があった際、先鋒を勤めて外郭の際まで押し寄せ、敵を討ち取られたとのこと。心地よいことで感悦です。さらにこの時ですから、格別に活躍なさることが唯一大切です。