去年九月十四日大給山中筋諸手相勤、平五屋敷押破之刻、令先懸最前入鑓、粉骨所無比類也、殊鑓疵一ヶ所、矢疵一ヶ所蒙之、神妙之至感悦也、弥可抽忠功者也、仍如件、

弘治二年

二月廿九日

義元(花押)

天野小四郎殿

→静岡県史「今川義元感状」(天野文書)

 去る年9月14日、大給山中方面の各拠点で作戦し、平五屋敷を押し破った際に、真っ先に前線に槍を入れ、粉骨するところは比類がなかった。特に槍傷1箇所、矢傷1箇所を受け、神妙の至りであると感悦した。ますます忠功にぬきんでるように。

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