御札拝覧申候、御家中之體、如仰外聞不可然次第候、於此方令迷惑候、不寄退候間共、不被捨置可被仰談事可然候、何篇重而以使者御存分可承候、三郎殿様雖若年之義候、不謂御苦労可為尤候、猶ゝ期来音候、恐惶謹言、
六月廿二日
道三(花押)
織田玄蕃允殿
御報
→岐阜県史「斎藤道三書状」(浅井文書)
書状を拝見しました。ご家中の様子、おっしゃるように建前のようにはいかない次第で、こちらも混乱しています。寄せるのも退けるのもならない状況ではありますが、放置せずに話し合いを続けるべきのがよいでしょう。何度も重ねて使者を出し、お考えを伺いましょう。三郎の殿様は若年ではありますが、ご苦労をいわないことがもっともです。更にご連絡をお待ちしております。