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木曾義昌、甲府陣所に阿寺方面へ国中衆が出撃したことを報告

急度捧愚書候、仍明智・櫛原之属御存分由目出度奉存候、右意趣以使者申上処、安点良表江国中衆出勢与相見候、当陣間近候之条、用心等無油断儘、先以飛却言上候、其表之御備具披露御報可畏入候、恐惶謹言、

二月十日

木曾義昌

甲府御陣所

       参  人々御中

→戦国遺文 武田氏編「木曾義昌書状写」(山梨県立図書館所蔵・若尾資料「古文書雑集」五)

 取り急ぎご連絡します。明智と串原の制圧を達成されたとのこと。おめでとうございます。右の旨、使者をもって申し上げたところ、阿寺方面へ国中衆が出撃したのを見ました。この陣地の近くですから、用心して油断しないまま、まずは飛脚によって申し上げます。そちら方面の防備について詳しくお知らせいただき、恐れ入ります。

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