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武田晴信、竜淵斎に状況を報告する

従今川殿以一宮出羽守承候間、去七日坂木江指越候、例式豆州ハ大酒振舞まてニ候間、何事も不調談合候、亦小山田をハ佐久郡へ差遣し候、以彼是一向不如意迷惑候、同者急度有出来御意見可為本望候、猶従高白所可申条不能一二候、恐々謹言

八月十二日

晴信(花押)

竜淵斎江

→甲府市史 資料編第1巻 「武田晴信書状」(国玉神社文書)

1555(天文24)年に比定。

 今川殿より一宮出羽守をもって承りましたので、去る7日に坂木へ移動しました。いつものように豆州(穴山信友)は大酒を振舞うだけで具体的な話は何もありません。また小山田を佐久郡へ派遣しており、かれこれ一向に手詰まりで困っています。同じく取り急ぎ来てもらってご意見をいただけるのであれば本望でしょう。さらに高白斎が申しますので『一の二の』とは申しません。

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