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武田晴信、宇都宮氏に上野国での戦果を報告し対面を期する

先日者令啓喜、参着候哉、仍其表遂日御利運之由、雖不始子細、御武略無比類候、今度上州へ及行、箕輪・総社・倉賀野郷村悉撃砕、作毛以下苅執、先至于当国納馬候、来月下旬今川・北条申合、必越利根川、此時可付関東之是非存分候、畢竟御入魂可為本望候、委曲期面談候間、不能具候、恐々謹言、

九月十八日

信玄(花押)

宇都宮殿

→神奈川県史 資料編3「武田晴信書状写」

 先日のご挨拶嬉しく思います。到着されましたか。その戦線で日を追って利運があったそうで、詳細は伺っていませんがご武略比類のないことです。この度上野国へ出陣して、箕輪・総社・倉賀野の郷村を撃破し、作物を刈り取りました。先程甲斐国に戻り戦備をほどいたところです。来月下旬には今川・北条と申し合わせ、必ず利根川を越えます。この時に関東のことを白黒はっきりさせましょう。ついに親しくお会いできることは本望です。詳しくは面談する時を期することとしますので、詳細は申せません。

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