其地無事之由肝要候、仍去廿一夜、出伏兵塩荷通用之者、数多討捕之由、因茲敵往復相留段、誠馳走無是非趣、相州へも可申届候、弥無由断被申付専一候、各へ異見尤候、恐々謹言、

六月廿五日

氏真(花押)

大藤式部少輔殿

→神奈川県史「今川氏真書状」(大藤文書)

 その地の無事が大切です。去る21日の夜、伏兵を出して塩荷を運ぶ者を多数討ち取ったそうで、このことから敵の往復を遮断したのは、本当に是非もないことで、相模国へも連絡しておきます。ますます油断なく申し付けに専念し、各自に指示することが尤もです。

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