大和田江相動、惣兵衛構相落、当地悉令放火、敵一両人討捕、注進状令披見候、快然候、手負少々雖有之、不苦之由尤候、近日出馬候之条、期其時候、恐々謹言、

十二月廿日

氏真 判

奥平監物殿

→静岡県史 「今川氏真感状写」(松平奥平家古文書写)

 大和田へ出撃して惣兵衛構を陥落させ、その地を全て放火して敵『一両人』を討ち取りました。注進状を見て快く思います。負傷者が若干出たそうですがそれも気にしないとのこと、尤もです。近いうちに出馬いたしますので、その時を期しております。

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