先度者陣中江御使本望候、仍雖不思召寄申事候、大鷹所望候、誰々就所持者、御調法候而、可被懸御意候、猶埴原新右衛門尉可申候、恐々謹言、

十一月廿三日

信長(花押)

秋山善右衛門尉殿

    御宿所

→戦国遺文 武田氏編6 「織田信長書状」(新見家文書)

 先だっては陣中に使者を送っていただき本望でした。思し召しに添わない申し事ではありますが、大鷹を所望しています。誰が持っているにせよ巧みに調整して、お心に添えるよういたします。更に埴原新右衛門尉が申し上げます。

※秋山善右衛門尉は武田晴信家臣。虎繁・伯耆守。『織田信長文書の研究』では、信長花押の形状より1558(永禄元)年を推定。

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