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三浦内匠助、松井山城守に戦後の対処を指示する

去十九日、於尾州口不慮之御仕合、無是非次第候、然者左衛門佐殿、無比類御動、被思食御感候、就其被成御書候、此上之儀、御城之段、御油断有間敷候。尚以左衛門佐御事、日下者不聞得候、今度之儀者、眞是非無申事候。爰元之儀、涯分無油断被仰付候、可被心安候、境内之儀人質など事被仰付候者、御内儀可有之申候、恐々謹言

五月廿二日

三浦内匠助

 正俊 花押

松井山城守殿

  参御宿所

→豊明市史 「三浦正俊書状写」(土佐国蠧簡集残編六)

 先日19日、尾張国境で不慮の戦闘がありました。是非もないことです。その際左衛門佐殿は比類のない活躍をしたとのことで、(氏真は)感服しておられ、書状をお出しになりました。これからのことですが、城のことではご油断ないようお願いします。それにしても左衛門佐殿のこと、目下情報がありません。今度のことは、本当に是非もないことです。こちらのことは、油断ないようにと厳命を受けました。ご安心下さい。領内では人質を出すように指示されています。奥様がよろしいかと思います。

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