芳翰并御使者口上之趣、即殿下へ令披露処、尤忠節之段、悦思召候、然ハ伊豆相摸、永代可被扶助旨候、弥被極御分別、重而誓紙等之儀、委御沙汰候て、頓而可被仰越候、恐惶謹言、

六月八日

[「北条家老松田尾張守政賢反逆ニテ秀吉へ内通ノ答、態タガヒノ名字ナカリシト云ゝ」

→小田原市史 史料編 原始・古代・中世I 865「其書状写」(古今消息集六)

天正18年に比定。

 ご書状とご使者の口上の内容、すぐに殿下へ披露いたしましたところ、もっともな忠節であるとお喜びになりました。ということで伊豆・相模は末永く扶助されるとのことです。ますますご分別を極められ、重ねて誓紙などのことを詳しくご処理いただき、すぐに仰せになるでしょう。

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