去廿一日、浅井備前出張付而、退衆相談、笠縫表江取懸候処、於木戸口及一戦、稲葉縫殿右衛門被討捕之、太刀疵二箇所被負、御働無比類候、拙者大慶不過之候、殊家中衆高名、是又尤候、猶ゝ馳走本望候、恐ゝ謹言、

二月廿五日

 卜全 判

西尾小六殿

 御宿所

→岐阜県史p356「氏家卜全感状写」(内閣文庫所蔵文書)

永禄4年に比定。

去る21日、浅井備前守が侵入したことについて。退却する者たちと相談し、笠縫方面へ攻撃したところ、木戸口において一戦し、稲葉縫殿右衛門を討ち取られました。太刀傷2箇所を負われて、お働きは比類がありません。拙者の大慶はこれに過ぎません。ことに家中衆の高名もまたもっともです。さらなる奔走を望みます。

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