[懸紙ウハ書]「西郷監物丞殿 氏真」
去廿一日於懸河天王小路一戦之刻、一番ニ入鑓、敵数多鑓付仕場居衝崩、其上蒙鑓手、無比類働甚以感悦也、弥可抽戦功之状如件、
永禄十二年 正月廿八日
氏真(花押影)
西郷監物丞殿
→戦国遺文 今川氏編2266「今川氏真感状写」(東京大学史料編纂所架蔵諸家文書所収西郷木工所蔵文書)
去る21日、掛川の天王小路で一戦した際に、一番に槍を入れ、敵多数に槍をつけて『仕場居』を突き崩し、その上槍で負傷した。比類ない働きは本当に感悦である。ますます戦功にぬきんでるように。