かなり衝撃的な記述が『戦国史研究』の最新号にあった。
写の字形をみると、三月の「三」の字が「六」に近い形に見える。おそらく「三月」はくずし字の形が類似する「六月」の誤写であろう。
戦国史研究第65号『御館の乱に関わる新出の武田勝頼書状』海老沼真治氏
東大史料編纂所の『木簡画像データベース・木簡字典』『電子くずし字字典データベース』連携検索で調べてみると、確かに似ている。
こういう事案が発生してしまうと、活字化された文書しか見られない私のような手合いは困ってしまう。3日なのか6日なのかのずれは何とかなると思うのだが、3月と6月の取り違えということになると、問題は大きい。これからは注意して解釈していこうと思うが、頭の痛いことだ……。