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上杉憲政、長尾政景に関東侵攻を急ぐよう伝える

其以来者、是非之儀無之候、仍同名平三上州へ差遣使僧帰候間、彼国之様躰弥以聞届候間、越山之義、可相急候、無油断用意簡要候、定而爰元之儀等、従平三方可申越候、将又山中路次之事、可被申付候哉、尤候、謹言、

(付箋)「天文廿一」

五月廿四日

成悦(花押)

長尾越前守殿

→群馬県史 「成悦[上杉憲政]書状」(山形県 伊佐早文書)

 それ以来は、是非もありません。そこであなたと同姓の平三が上野国へ派遣した使僧が帰るというので、あの国の状況をさらに聞き及びました。なので越山の件は急いで下さい。油断なく用意することが大切です。きっとこちらのことなどは、平三方より報告するでしょう。一方で山中の路次のこと、指示されましたでしょうか。

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