任幸便呈一翰候、抑今度中山地、其方兼而如演説、早ゝ落居、誠感悦不少候、此上沼田口吾妻表一途有之様ニ、御稼可為肝要候、将又任現来、一樽一種、進之候、恐々謹言、 「表 ○」

正月六日

氏政(花押)

一井斎

→小田原市史「伊佐早謙採集文書十一」(北条氏政書状写)

1583(天正11)年に比定。

 便があったので一筆差し上げます。そもそもこの度中山の地を、あなたが以前主張していたように早々と落城させました。本当に感悦の少なからざるところです。この上は沼田口と吾妻方面で専心して、ご活躍することが大切です。そしてまたありあわせですが、一樽一種を進呈します。

Trackback

no comment untill now

Sorry, comments closed.