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今川氏真、籠城中の小倉内蔵介に酒匂の敵が退却したことを告げる

長ゝ籠城辛労候、此表皆ゝ同心之者共、可申聞候、仍坂匂陳取之敵退散之間、様躰追而可申越候、猶随波斎可被申候、恐々謹言、
閏三月四日
 氏真(花押)
小倉内蔵介殿
「[後筆]河越城ニ籠ル節也」

→戦国遺文 今川氏編1666「今川氏真書状写」

 長々と籠城してご苦労されました。現場にいる同心の者たちにも聞かせて下さい。坂匂(酒匂)に陣取った敵が退却しました。その様子は追ってご連絡します。さらに随波斎が申し上げます。

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