御祝儀万々珍重之至候、弥国家繁営之基候、向尾州御進発、是又目出候、仍金襴一端・大方紙十帖進覧候、猶重而可申述候、穴賢々々、
南無阿弥陀仏、
九月五日
他阿弥陀仏
今河治部大輔殿
人々御中
→静岡県史 資料編7 (清浄光寺文書)
ご祝儀の品々はとても珍重しています。国家がますます繁栄する元手です。尾張に向かって出発されるそうで、これもまためでたいことです。よって、金襴を1反と大方紙を10帖お届けします。なお重ねて使者が申し上げます。
体光上人は、時宗のトップ。清浄光寺は、藤沢にある時宗総本山(別名遊行寺)。安城松平家(元康)が支配していた大浜称名寺は三河時宗の拠点。