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カテゴリー «史観雑感»

後北条モノリス

東京の浜松町駅から見下ろせる位置に、旧芝離宮公園がある。 近世に小田原を治めた大久保氏は一度失脚しており、その後盛り返したのが大久保忠朝。老中にもなった忠朝が四代家綱から埋立地を拝領したのが、ここに庭園ができるきっかけに …

引いて用いるということ

何だかここ最近の日本では、引用・転用・盗用の区別が曖昧になっているような気がする。というのも、『無断引用』という言葉がテレビ・新聞で多く用いられているためだ。この言葉は『引用』の語義を誤っており、成り立っていない。 ネッ …

『戦今』が終わらない

鳴海原合戦についてはほぼ考証が固まっているのだが、『戦国遺文 今川氏編』の刊行完了を待って結論を出そうと考えている。 いるのだが、全3巻の予定が終わらずに第4巻を1年以上待った。そしていよいよ今週末の4月25日に発売とな …

北条氏政の斎号

何だか最近堅苦しいことばかり綴っているので、たまには与太な話を。 黒田氏版の後北条年表で、北条氏政が隠居して『載流斎』を名乗ったと書かれていた。これは明らかな誤記で、正しくは『截流斎』である。『載流斎』にはルビで「さいり …

鰯の頭

「オカルトを信じる?」 ある日知人に質問された。雑談の中のさり気ない一言だったが、何ともいえない違和感を感じたので、ちょっと考えてみた。 オカルトとは、出来事の原因を心霊現象で説明する方法だ。では心霊現象は何かというと、 …

森林資源確保のための城

『「城取り」の軍事学』(西股総生・学研)を読んで興味を持ったので、伊豆国鎌田城について検討してみたい。本書は現在の城郭論の到達点を判りやすく要約しており、また実地に基づいた考証は書架から離れない私のような文献中毒にはとて …