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一字拝領・偏諱・通字

 よく言われるのが「歴史上の人名は似たり寄ったりで覚えられない」。確かに、似ている名前が多い。上で挙げたように、父子で同じパーツを代々受け継ぐパターンもあるから。  このほか、名前を似たものにする要素として、偏諱(へんき …

今川義元、村山浅間社の大内按察使房に、伊豆へ通る山伏を駿河・遠江山伏が監視するよう命ず

(印文「義元」) 今度伊豆江透山伏被預置之条、駿・遠両国山伏申付、無怠慢番等之事、逐次第可勤之、若於無沙汰之輩者、可加下知者也、仍如件、 天文十一 壬寅 九月四日 大内 安察使房 →静岡県史 資料編7「今川義元朱印状」( …

武士の名乗り

 武士の名前は結構複雑だ。今川氏親を例にとって見ていこう。  まず、彼が6歳で父親を失った際に登場する名前は童名。 童名 → 龍王丸  『丸』は童名でよく使われるが、これは省略されることもある。  そして元服という成人式 …

今川義元、遠江国棚草郷の紅林次郎左衛門・同右京亮を、年貢未進と虚言の咎により、郷中追放に処す

(印文「義元」) 遠州棚草紅林次郎左衛門・同名右京亮、数年過分令未進之間、雖遂催促、不許容之間、以公方人令催促之処、一向未進無之由企訴訟之条、遂裁断之上、令致年来之勘定処、両人前七拾貫余之未進明鏡也、然上者両人構虚言企訴 …