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カテゴリー «史材»

『上杉謙信の夢と野望』

上杉輝虎の視点から関東出征を描いている。概ね合っていると思うのだが、後北条・今川を中心に調べている身からすると色々疑問がある。 ●氏真の塩荷抑留について永禄11年と比定しているが、永禄11年12月18日に駿河方面斥候とし …

史料の根本的な成立を考える

『記憶の歴史学』(金子拓著・講談社メチエ選書)を半ばで止め『戦国北条五代』に切り替えていたが、再び読み進めている。 これはかなり挑戦的な内容だ。文献史学では、普通一次史料を疑わない。しかし、現代でもよくある事だが、記憶と …

北条氏邦、阿久沢能登守に、阿久沢助太郎の功績を賞し小田原へ伝えることを約す

猪能所へ注進状披見候、助太郎相挊付而、去三日沼田東谷押替候、取出以不慮之行、打散悉放火、人馬貮百余討捕、首打捨五十余之内、鼻験八、其外分捕等ゝ紙面見得候、誠心地好面ゝ挊之所無比類次第候、則小田原へ注進状令進上候、弥境目無 …