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羽柴秀吉、上杉景勝に、八王子城で捕らえた女性達の解放を命ず

於八王子城虜之女共六十余人、被差越候、則雖可被加御成敗候、国可成忘所候と被思召、何も被助遣候条、在ゝ江如元慥ニ送届、可被返付候、但小田原ニ籠城之者共妻子ハ、最前請取候城ゝ如並申付可被遣候、猶増田右衛門尉可申候也、
六月廿九日
[秀吉朱印]
羽柴越後宰相中将とのへ

→小田原市史 資料編I p935 878「豊臣秀吉朱印状」(米沢市教育委員会所蔵上杉家文書)

天正18年に比定。

 八王子城において捕虜にした女性たち60余人、お知らせいただきました。すぐに成敗を加えるべきところ、国が滅ぶところと思し召しになり、何れも助命するようにとのことですから、それぞれの居住地へ確実に送り届け、解放して下さい。但し、小田原に籠城している者の妻子は、その前に開城した者と同じように扱うよう指示がいくでしょう。更に増田長盛が申します。

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