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北条氏政、賀藤源左衛門尉一跡を、娘福に相続させ、源二郎を後見とする

今度上総行之砌、於殿太田源五郎越度刻、其方伯父賀藤源左衛門尉見届討死候、誠忠節不浅候、於氏政感悦候、然間一跡福可相続、然共只今為幼少間、福成人之上、相当之者妻一跡可相続条、其間者、源次郎可有手代者也、仍如件、
永禄十年[丁卯] 九月十日
 氏政(花押)
賀藤源左衛門尉息女
 福
賀藤源二郎殿

→小田原市史資料編692「北条氏政判物写」(武州文書十五)

 この度の上総国作戦の際、殿軍において太田源五郎が戦死した時に、あなたの伯父賀藤源左衛門尉が見届けて討ち死にしました。本当に忠節は浅からぬものです。氏政においては感悦しました。ということで一跡を福が相続するように。とはいえ現在は幼少なので、福が成人した上で、見合った者の妻として一跡を相続するよう。その間は源次郎が手代となるように。

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