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武田勝頼、小野沢五郎兵衛に、韮山での戦功を賞す

寄親候松田上総介、対勝頼忠節之始、去十月廿八日向韮山被及行処、北条美濃守出人数間遂一戦刻、頸壱討捕条、神妙候、仍大刀一腰遣之候、自今以後弥可励武功者也、仍如件、

十二月八日

 勝頼(花押)

小野沢五郎兵衛殿

→武田氏編3632「武田勝頼感状」(愛知県南知多町・加古貞吉氏所蔵文書)

天正9年に比定。

 寄親であります松田上総介が、勝頼に対する忠節の初めとして去る10月28日に韮山に向かい作戦したところ、北条美濃守が迎撃したので一戦を遂げた際、首級1つを討ち取りました。神妙です。よって大刀1腰を遣わします。これ以後はますます武功に励むように。

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