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北条氏照、国分氏の小諸城番の労をねぎらう

[折紙]内ゝ自是可申入之由存刻預使者候、御書面一ゝ得心申候、此度小諸長ゝ御在城、昼夜之御苦労更難申尽候、於愚存者御苦労之段、朝暮雖覚悟候、手前之事候間、以使さへ不申入候、背本意候、番所大道寺被相渡、当陣江御移者、満足候、猶自是可申述候、次一種送給候、芳志之至可令賞味候、以上、

 十一月六日

  氏照(花押)

[上書]国分殿 御報

  奥州

→戦国遺文 後北条氏編2442「北条氏照書状写」(隨得集)

天正10年に比定。

 内々でこちらから申し入れようと考えて使者を預かっていました。ご書面は一つ一つ了解しました。この度は小諸に長々とご在城で、昼夜のご苦労はまた申し尽くせません。私めはご苦労の事と朝夕思い返していましたが、身の回りのことに追われ使者すら出しませんでした。本意ではありません。番所は大道寺にお渡しいただき、当陣へお移りになり満足です。更にこの者より申し上げるでしょう。また、1種お送りいただきましたお心遣いはこの上ないもので、ありがたく味わわせていただきます。

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