コンテンツにスキップ

北条氏照、大藤式部少輔の興国寺方面での戦功を賞す

(懸紙ウハ書)「(墨引)大藤式部少輔殿 奥州(墨引)」

注進状只今至午刻到来、披見候、仍興国寺表へ遣人衆、敵陣之於往復、敵数多打取、頸六到来、寔時分柄與云、感悦之至候、則小田原へ披露申候、定可被成御書候、猶以手前堅固之備、可走廻事肝要候、恐々謹言、

霜月廿八日

氏照(花押)

大藤式部少輔殿

→神奈川県史 資料編3「北条氏照書状」(大藤文書)

1581(天正9)年に比定。

 注進状が現在午刻(12時)に到来し、拝見しました。興国寺方面へ派遣した部隊が、敵陣の往復において敵を多数討ち取り、首級6が到着した。時節柄といい、本当に感悦の至りです。すぐに小田原へ披露します。きっと感状をいただけるでしょう。さらに手元を堅固に備え、活躍することが肝要です。

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です