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今川氏親、小笠原定基に田原憲光の寝返りを報告する

依無差題目、遥久不能音問候、素意外候、其国如御本意之由候、目出於此方令歓喜候、就中参州儀、田原弾正兄弟数年憑此方候之間、度々成合力来候処、近日敵令同辺候、前代未聞候哉、就其可成一行所存候、毎事無御等閑候者、可為本懐候、何様重而可申述候、委曲之旨、瀬名可令申候、恐々謹言、

 三月十日

  源氏親(花押)

謹上 小笠原左衛門佐殿

→愛知県史 資料編10「今川氏親書状」(小笠原文書)

 さしたる事もなかったので、遥かに久しくご連絡しませんでした。もとより意外なことです。その国がご本意のようになったそうで、めでたく、こちらでも喜んでおります。とりわけ三河国のこと、田原弾正兄弟が数年にわたりこちらを頼ってきたので度々援助をしていたところ、最近になって敵と合流してしまいました。前代未聞のことではないでしょうか。ついてはその一行をなすべき所存です。全てを等閑にすることなく、本会をなすでしょう。どのようなことも重ねて申し述べるでしょう。詳しい旨は瀬名が申し上げます。

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