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武田晴信、大石真月斎に村上義清との合戦の様子を伝える

向山所迄一札披見、仍村上義清逆心付而、七月朔日出馬候処、不慮一戦得大利候、随而伊奈郡地下人少々相替就企逆儀、為其成敗当郡迄納馬候、兼又氏康追日入魂申候条、宜預馳走者可為喜悦候、尚向山又七郎可申越候、恐々謹言、

三月七日

晴信(花押)

真月斎

→戦国遺文 武田氏編「武田晴信書状」(『玉英堂稀覯本書目』二一二号)

1549(天文18)年に比定。

 向山の所で書状を拝見しました。村上義清の逆心について、7月1日に出馬したところ、思いがけず一戦し、大きな利を得ました。これにより、伊那郡の地下人少々を逆心を企てた件で改易します。その成敗のためこの郡に馬を納めております。かねてより氏康とは日を追って親しくしていますので、宜しく奔走いただくことは喜ばしいことでしょう。なお、向山又七郎が申し上げます。

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