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朝比奈元徳、判形を紛失した件で小嶋源一郎の牛久保来訪を求める

急度申候、仍去年者早々御下共候、然者貴所去年被御申請候御判形、又者先御判形も申掠られ候か、左様之段丹波方被申越候間、牛窪へ御越候而、其御断被仰候而肝要ニ存候、若無御出候而者、重而被申様候ヘハ、貴所御ため如何ニと存候間、早々御出肝要ニ存候、急候間、早々申候、恐々謹言、

朝八

 元徳(花押)

三月廿七日

小嶋源一郎殿

     参

→静岡県史 資料編7「朝比奈元徳書状」(小嶋好平氏所蔵文書)

年次不明。

 急ぎ申し上げます。去年は早々に決裁を下されました。ということでそちらが去年お申し請けになった判形、又は先の判形も申し掠められてしまったのでしょうか。このようなことを丹波守へご連絡されたとのことで、牛久保へお越しいただき、その事情を仰せになるのが肝要だと思います。お出でがないのに重ねて言い立てるようなことがあれば、そちらのためにはならないと存じます。ですから早々にお出でいただくことが肝要と思います。お急ぎのようなので、取り急ぎ申し上げます。

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