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北条氏康、野田氏に足利義氏が小金まで移動したことを受け状況を確認する

内ゝ自是可申届候処、預御使候、本望候、

御所様小金迄被移 御座之由、先以目出度令存候、証人衆近日相調可申候、可御心安候、先ゝ、御台様遠行、誠以無是非次第候、氏康心中過御察候、抑去年以来関宿之地御籠城、被尽粉骨候、御忠信無比類候、何様以面可申延候、恐々謹言、

七月十五日

氏康(花押)

野田殿

→戦国遺文 後北条氏編 「北条氏康書状写」(野田家文書)

1561(永禄4)年に比定。

 内々にこちらから申し届けたところ、使者を預けてくれて本望です。
 御所様(足利義氏?)が小金までお移りになったことを聞き、まずはめでたいことと思っています。人質となる人々を近いうちに揃えますので、ご安心下さい。ともあれ、御台様が亡くなったことは本当に是非もない次第です。氏康の心中をお察し下さい。去る年以来、関宿の地で籠城、ご活躍は比類のない忠信です。直接お会いした際に色々申し述べることとします。

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