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今川義元、御宿藤七郎の安城攻撃を顕彰

於今度安城度々高名無比類動也、殊十月廿三日夜抽諸軍忍城、着大手釼先蒙鑓手、塀ニ三間引破粉骨感悦至也、同十一月八日自辰刻至于酉刻、終日於土居際互被中弩石走等門焼崩、因茲捨敵小口、翌日城中計策相調遂本意之条甚以神妙之至也、弥可励忠懃之状如件

天文十八

十二月廿三日

義元(花押)

御宿藤七郎殿

→豊明市史「今川義元感状写」(御宿文書)

 この度の安城では度々功績を挙げ比類のない働きをした。特に10月23日夜に諸軍を率いて城内に忍び込み、大手門で白兵戦となって槍で負傷しながらも、塀を2~3間引き破る奮戦を見せた。感悦の極みである。同じく11月8日10~20時まで終日土塁の傍にいて弓と石で交戦し門を焼き崩した。これで敵は城門を捨て、翌日城内で計略が調って本意を遂げられた。素晴らしいことである。いよいよ忠勤に励むように。

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