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今川氏真、岩瀬雅楽介の三河錯乱時の忠誠を褒める

就今度三州錯乱、為各雖令逆心、不准自余、於牛窪抽奉公、殊城米令取替、并塩硝鉛百斤城下入置之由、朝比奈摂津守言上、神妙也、然而去年吉田雑説之時分、天慮方へ依令内通、彼城于今堅固之儀、是又忠節也、因茲一所於何方茂、見合可宛行、此旨向後不可相違者也、仍如件、

永禄四年 辛酉

七月廿日

岩瀬雅楽介殿

→静岡県史 資料編7 「今川氏真朱印状写」(牛窪記)

 今回三河国が混乱状態に陥り、おのおのが反逆に及んだが、それに組さず牛久保において奉公してくれた。朝比奈摂津守が報告してきたが、特に城の兵糧を取り替えさせ、同時に煙硝と鉛百斤を城下に備蓄したことは神妙である。去年吉田で情報撹乱があった時、『天慮方』によって内通させ、吉田城を堅固に守り通した。これまた忠節である。これによって、今後功績に見合う領地を任せることとする。この旨を守って相違ないように。

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